いけてるめんずでいけめんず。

朝早く起きるのに

ちょいちょい魂が抜け出るので（言い訳）

お出かけ５分前に慌てふためく。

ついでに雨も降っており

小走りで先を急ぐ。


理不尽な運転をするタクシーにチッ

歩き煙草のおさんにケッ

我、鬼の面。



小道の先で男性が道を譲ってくれた。

急いで通り抜け

会釈をして顔を見ると

ウルヴァリン似のいけてるめんずがにこり。

そしてウインク。（したような。妄想）

じぇんとるめーん！



そこから先の道はいわずもがな

雨に唄えばの鼻歌まじりで足取り軽やか。


車に水を蹴散らされようが

我が我がおさんに追い抜かれようが

よきにはからえ　よきにはからえ


いらいらという輩は

己の中から湧き出る魑魅魍魎。

妖怪いらいら。

あやかしに振り回される。

気持ちひとつで１日は変わる。

アスファルトジャンゴーの中で

１輪の小花を見つけ出せるくらいの

心の余裕が大切なのである。

裕福になるには程遠い。

しかし心はほくほくでいたい。



ま

簡単に言えば

「いけてるめんずにニコリされて気分が良い。」

ただそれだけの事です。

産まれるという事。

美しい弥生に産まれる。

私の名の由来である。



１ヶ月間

デッサンのモデルを頼まれた。

ラフな感じだと思っていたら

１０名以上おられ

大きなキャンバスがそこにはあった。

緊張している私を見て

「お名前は？」

と聞かれ

「大倉美弥と言います」

と答えると

黒板に大きく大倉美弥と書かれた。

「美弥。良い名前ですね」




１年以上行っていなかったクリーニング屋へ。

カードが切れていて再発行。

記入していると

「左利きで、美弥さん。覚えています。美弥さんという名前」



産まれて来た我が子に名を付ける。

沢山の愛と希望を込めて。


今日は私が産まれた日。

父と母はきっと素敵な思いでこの名を付けてくれたのだ。


幼い時

初めてミートソースを食べた。

なんてハイカラな味がするのだと感動した。

以来

誕生日にはミートソースのスパゲッティを作ってもらった。



今日この日にミートスパゲッティを作る。

産んでくれて有り難う。

素敵な名前を有り難う。

食べていると涙が出た。


産まれるって奇跡だ。

愛に溢れているのだ。

愛を持って産まれたこの身体。

もっと大切にしようと思う。


今日１日そればかりだ。